最大手の鉄道模型メーカー「カトー」とはどんなメーカーか
カトーは鉄道模型愛好家であればおなじみの国内最大手の鉄道模型メーカー、株式会社関水金属のブランドです。
もともとはレールを中心とした製品を製造しており、創業期からアメリカなどへ輸出していたこともあって海外のファンも少なくありません。
東京都新宿区西落合にあるショールーム「ホビーセンターカトー」が併設された本社は鉄道模型の聖地とも言える場所になっており、週末には多くの愛好家が集まります。カトーの製品は車両も蒸気機関車から新幹線まで幅広いラインナップが製造されていますが、レールやジオラマなどの周辺の部品やセットも充実しているため、メーカーが違う場合の互換性を気にすることなく初心者でも鉄道模型の一式を揃えることができます。
Nゲージの老舗であるカトーの鉄道模型製品の特徴は、製品すべてが国内の自社工場で製造され、大手他社と比較して安い価格設定であっても質が高いところにあります。150分の1のスケールでのリアルに近い再現に対するこだわりが車両の細かいディティールだけでなく連結機構や車両傾斜装置にも見られ、鉄道模型としての魅力の一つである見栄えの高さにつながって愛好家からも高い評価を得ています。
質の高さはコントローラーの操作性にも出ており、愛好家だけでなく初心者でも楽しむことができます。
カトーではこれまで埼玉にある延べ床面積合計が約1万9000平米の2工場で製品が製造されていましたが、2019年より延べ床面積3万2000平米の場所に倉庫建設が進められています。
同年にはドイツのNゲージ製品が発売され、今後イギリス向けの模型製造もされると発表があったため、今後の製品生産の展開について国内だけではなく、海外の鉄道模型愛好家たちも注目しています。